SNSやインターネットで話題のFX。数億円稼いだとか景気のいい話を聞きますが、その反面で数億円を損したという人がいるもの事実です。そんなハイリスク・ハイリターンと呼ばれているFXですが、資金管理が最も大切だと言われています。ここでは資金管理がなぜ重要なのかについて、紹介していきます。
勝率100%はありえない
FXは短期間で数百万円の大金を稼げるような記事や広告がインターネットのブログやツイッターなどのSNS上にあげられています。確かに稀にそんなことがあるかもしれませんが、誰しもか簡単にというのは嘘と言っても過言ではありません。ですが、その情報を信じてFXをやって夢に散っていく。そんな人をどれほど見たことか。FXなどの投資で実際に稼いでいる人は全体の10%程度と言われています。先程書いたようにみんなが稼げるという情報が本当であれば、10%しか勝ててないというデータは誤ったデータとなってしまいます。また、どんなトレードのやり方でもいつかは必ず負けることがあります。勝率が100%というものはあり得ないです。もしもそんなやり方があるとすれば、ハーバード大学などの超スーパーエリートらが金融工学を使って、そのやり方をAI化し大儲けしているでしょう。稀に勝率95%以上と言っている手法や商材がありますが、あくまでも期間を限定しての話ではないでしょうか?話が少しそれてしまいましたが、負けることを最初から念頭に置く。初心者にありがちな失敗として、1回のトレードですべての資金をなくしてしまうことです。そのためには資金管理という考え方が必要なのです。
資金を守る
お金を稼ぐ方法は仕事やバイトなどでもお金を稼ぐことができます。FXや株などの投資もお金を稼ぐ手段のひとつですが、ただ、仕事などとはちょっと異なる点があります。それは、お金がお金を稼ぐという点であり、場合によってはお金が減ってしまうことがあることです。FXなどの投資をやるにはまずは元手になる資金が必要です。会社やバイトなどで働くということであれば、実際に働く自分の身体や働いている時間などが元手ということになります。投資はこの元手である資金が減らないようにすることが大前提です。元手である最初の資金が減ってしまえば、お金を稼ぐことができないからです。最初の元手はいうならば、お金を稼ぐための仕事道具という言い方をしても過言ではありません。FXはお金を稼ぐためにやるものなのに、元手の資金がなくなってしまえばFXを続けることができないし、稼ぐことすらできません。そのために、資金管理という考え方が存在するのです。
資金管理の方法を紹介
資金管理が大切だということが、なんなくわかって頂けたでしょうか?では、資金管理の方法を簡単に紹介していきましょう。
①損切を徹底する
資金管理の肝となるのが損切です。損切とはポジションを決済する時に損を確定させる行為です。FXって稼ぐためにやるのに、なんで損するようなことをするの?ずっと持っておけばいいんじゃないの?という意見もあります。
しかしながら、もし損切をしなかったら、と考えてください。
損切をしなかったら、1万円の損失で済んだのに、為替レートがそのまま逆行してロストカットされた。FXはレバレッジをかけることができる金融商品のため、少ない金額で大きく賭けることができるのです。つまり、少ない金額で大きく稼ぐことができる。逆に言うと、大きく損する可能性もあるのです。
損切をしなくても、いずれレートが戻ってくるということもあります。しかしながら、レートが戻らなかった場合はどうでしょう?証券会社が設定しているロスカットにあい、資金の7割以上をなくしてしまうことになります。
1回の取引でですよ。そこからトレードで元金まで増やすのは至難の業なのです。
であれば、切るべきときは切る。その考え方が非常に大切です。
また、損切をしない状態とは、血を流している状態です。いつか止血しないと、出血多量で死んでしまいます。その止血こそが損切なのです。
また、エントリーをする前にどこで損切をするのかを考えておくべきです。
②損失は資金の3~5%まで
一般的には、1回のトレードでの損切は資金の3%以下、多くても5%以下だと言われています。仮に損切を3%だとすれば、30連敗しない限り元手である資金がなくなることはありません。さすがにある一定のルールを守ってトレードすれば、30連敗はしないでしょう。
損切額が3%程度であれば、もし仮に損切されてしまっても、次には取り返せるとか仕方ないよね~と割り切ることが可能です。これが、ロスカットなどの80%だとしましょう。100万円の3%であれば3万円です。3万円であれば、なんとなくでも取り返すことも可能な金額ですが、もし80%の場合は80万円です。50万円をパっと損切できる人ってそういないし、それを取り返すのには相当の時間がかかってしまいます。そのような意味も含めて損切は3%以内にするのです。損切の重要性をわかって頂けたでしょうか?
③ポジションを管理する
FXはドル円以外にもユーロドルやポンドドル、オージー円など複数通貨でトレードすることができます。実際にチャートを複数見ているとポジションを持ちたい通貨が同時にいくつも出てくることがあります。もし10通貨のポジションを同時に持ったとしましょう。1回のトレードでの損切額を3%だとしても、これら5つのポジションが同時に損切にあったとするならば、資金は一気に30%減となってしまいます。これでは資金管理ができているとは言いにくいです。したがってあらかじめ保有するポジションの数量を決めておくのもいいでしょう。
④週末の変動に注意
資金管理とは少し異なるかもしれませんが、損失を限定させるという点での注意事項です。ポジションの保有する時間に関するリスクです。土日に何か大きな政治的・地学的なニュースや事件が起こることがあります。FXは24時間取引可能ですが、土日が休みです。そのニュースのおかげで、取引がスタートする月曜朝一番の始値が金曜の終値と大きく離れてしまうことが多々あります。一般的には窓と呼ばれていますが、この窓があるために週末を持ち越したトレーダーは大きな利益を出すこともありますが、反対に大きな損失を出す可能性があります。最初から大きなイベント(選挙や会議など)があることがわかっている状態で、ポジションを持ち越すのはギャンブルのようなものです。しかも、損切の逆指値で約定するのではなく、月曜日の始値で約定するため、想定していたよりも悪いレートで損切をしてしまうことになり、大幅な損失を出してしまうことがあります。
まとめ
一発勝負のギャンブルと違って、投資は継続して続けることが大切です。そのためには資金管理が必要です。資金管理を上手く使いこなしてFXライフを楽しみましょう。